キーレックス レバータイプ
静岡市葵区にあります公共施設のお客様より、事務所入口のドアに付いているデジタルロックが暗証番号を押しても開かない!しかも中に従業員さんが一人、閉じ込められているとのことで至急来てほしいとのご依頼で現場に急行しました。
確認すると事務所入口ドアに、長沢製作所のキーレックス22423 暗証番号を押して解錠して、また扉が閉まるとオートロックにて施錠するデジタルロックが付いていました。
まずは何故開かないのか調査したところ、扉の中に入っている錠ケースという部品が破損していてレバーハンドルを下げても、カンヌキ(デッドボルト)が引っ込まなくなっていたためドアを開けることができませんでした。
こうなると解錠方法ですが、ドア枠とドアの隙間に工具を入れて強制的にカンヌキ(デッドボルト)を引っ込めてやるしか方法はありません。まずは先端の曲がった工具でドアに傷が付かないよう解錠作業を試してみましたが、うまく力が入らないのか、カンヌキが少し動くだけで引っ込めることが出来ませんでした。
続いてやる方法ですが、カンヌキ(デッドボルト)が出ているであろう、ドア枠に小さな穴を電気ドリルで開けて、その穴から直接カンヌキを工具で触って引っ込めます。この作業方法ですが、ドア枠に小さい穴を開けてしまうため、開けて良いかのお客様に許可が必要になりますが、デッドボルトに工具がダイレクトに触れることが出来ますので、力がうまく掛かり解錠することが出来ました。中に閉じ込められていた従業員さんも開けることが出来てホッとした様子でした。
解錠
しかし、開いたのは良かったが、キーレックスが破損により故障しているため交換しなければなりません。
既存のキーレックスはレバーハンドルタイプで、ノブタイプに比べて使い勝手は良いのですが、レバーハンドルだと開けるときに人間の体重+レバーを下げるのに力が掛かるため、その力がそのまま錠前のほうに負荷が掛かるため使い方や使用頻度が増えるほど、ノブタイプのノブに手を掛けて回して開けるほうが人間の体重の力の負荷が掛からないので、ノブタイプのキーレックスのほうが長い目でみて耐久性の面で優れていると感じます。(あくまでも個人的な経験による見解です。)
その経験を踏まえ交換するには、レバーに手を掛けて下げれば開けることが出来る使い勝手の良いレバーハンドルタイプと、錠前の構造は同じなのですが負担の掛かりにくい、ノブを手で握り回して開けるノブタイプのどちらが良いのか選んでいただき、今回、従業員さんの出入りも頻繁で使用頻度も多いことから耐久性があると感じるノブタイプのキーレックスを選んでいただけることになりました。
キーレックス ノブタイプ
暗証番号設定方法
交換作業に入ります。まず既存の錠前を外して、新しいキーレックスを取付するのですが取り付ける前に暗証番号の設定をしなければなりません。設定方法ですが、まずはキーレックス本体の暗証番号のボタン部分のAの上に□のマークのボタンがありますので一回押します。続いて本体の内側に付いている4つのビスを外しフタを外します。(注意:そのとき塗装してあるビスは絶対に緩めたり外さないようにしてください。故障の原因となります。)ビスの頭に塗装していないビスが4つだけありますのでわかると思います。
外すビス位置
設定ピン
外すと中にピンが沢山刺さっていますので設定したい英数字にピンを入れ替えていきます。ピンを外して見ると色が半分に分かれていて、半分はシルバー色、もう半分は銅色になっていますので設定したい英数字をシルバー色が見えるように銅色側から刺して入れます。設定したい英数字は、1~14まで決めることが出来ますので設定後はフタを閉めて4つのビスを取付戻してください。
設定完了(番号はモザイク)
設定が終わったら扉への取付に入ります。今回は同じ錠前のキーレックスなので穴加工もなく簡単に取付完了!
まずは錠ケースから取付
続いて本体取付
最後に動作確認ですが、いきなりドアを閉めて設定した暗証番号で開くかテストをしないでください。もしかしたら暗証番号の設定が間違っていたり、本体の取付ミスで開かなくなってしまった!なんてこともありますので、動作確認はドアが開いている状態で確認してください。実際に、このミスで開かなくなったので開けてほして。なんて依頼もたまにありますので注意が必要です。
取付完了
キーマン静岡では、暗証番号、カードキー、指紋錠、キーレス錠など各メーカーのデジタル錠の取り扱いが出来ますのでお気軽にご相談ください。経験を積んだスタッフがお客様に合ったデジタルロックのご提案をさせていただきます。